鎌倉を少しだけ見てきた件
やっと落ち着いたと思ったら
明日は学生生活の中に放り込まれてしまう。
休日が来るたびに,同じようなことを思い,知らぬ間に休日が通り過ぎていく日々。
こんな生活はどこか,色気がない気がする。
もちろん,休日のために仕事を頑張ろうとか,今度遊びに出かけるから今週いっぱいは何とか乗り切ろう,と思いながら平日を過ごす人は少なからずいると思う。
だけど,その生活には,何かが圧倒的に足りない気がする。その何かは,例えば,色なのかもしれない。
休日のために今を生きる,生活するのは,今自分が行っていることは遠回しにやりたくないといっているのと同義のように感じてしまう。(拡大すぎる解釈)
といっても,疲れたのを癒すために早く休日が来てほしいだけで,仕事は熱がこもっている人が多くいると思う。
その熱量は,家族や友人と一緒に楽しく遊ぶ時の熱量,ディズニーランド等のテーマパークに行く前日の高揚感を超えるもの,もしくはそれに匹敵するものなのだろうか。
一週間のうちに五日間ほどは,中途半端な気持ちで行動して,土日だけは最大とも言える熱量で過ごす。
僕自身,高専の約5年間はそんな生活だったのかもしれないと,後悔の念を含みながら思ってしまう。
だから,就職にしようと何にしようとあの熱量に匹敵するようなことで生活したいし,人生の大半を占めるであろう平日での行動を熱がある行動で埋め尽くしたい。(わがまま)
就職するみんなは,就職先をさっと決められた人もいるかもしれないし,すごい迷ったひともいると思う。しかし,就職先を自分で決めて,来年から数年間,もしくはそれ以上そこに身を置くと考えると,自分は絶対その選択を回避してしまうだろうと思う。その点で就職を選択した人たちには尊敬の念を抱く。
確かに,やりたいことがやれるかなんてわからないし,このまま一生やりたいことが分からないのかもしれない。けど,やっぱりもがいてみなきゃ(なんかの映画のセリフ)
まさに,ここでいっている「適応度地形 (fitness landscape)」と同じように進んでたら,きっとたどり着く…気がする
とまぁ,そんなことを考えながら江の島のゲストハウスで一泊してきました。
論拠もないような文章のご拝読有難うございました(笑)
以下はここ二日間の出来事です。
初日は江の島から七里ガ浜まで徒歩
片瀬江ノ島
とりあえず,駅について人が進む方向に行くわけです。
そうすると,海が見えてきた。そこで,適当に歩いて鎌倉まで行ってみるかと,googleを駆使して歩き始める。
海沿いは,海の家の建築?改修工事が行われているようでトントンという音が響き渡る。下の浜の方を見るとサーファーやパラセーリングをやっている人ばかりで,浜から上がってくる人が信号を渡ってこちら側に来ていた。うわ~肌焼けてていかにも海人といったような外見。俺には,絶対サーフィンできねぇだろうなぁと一瞥して,海から少し離れた寺の方に向かう。
寺の中は,骨董市をやっているようで,二人くらい外国人もいた。見たところ古いカメラや皮製品のショルダーバッグ,陶器なんかが陳列していた。本物の闇市をみたことがないが,あえて言うなら雰囲気も含めて闇市のようであったかもしれない。
寺自体は古い木造住宅のような外見で,中に入ると強い海風でガラス戸がガタガタ動いており,となりのトトロのサツキとメイが暮らすあの家を想像した。
中に入ると,観光客があまり来なさそうな雰囲気に包まれる。俗にいう廃れている感である。チラシの山はうっすらホコリをかぶっており,お正月に地元の方々が参拝に来られるくらいかなと推察。片瀬江ノ島から徒歩5分程度なのにもかかわらず観光客がほぼいないというのもびっくりであった。
そのあとは,花や伊勢屋みたいなお店が並ぶ通りを通って目的地へと足を運ばせた。(お昼の時間は中休みでやってなかった)
途中,パン屋さんに寄った。このパン屋さんは大通りに看板だけ出しており,パン屋さんへ向かう路地も狭く(「千と千尋の神隠し」の千尋が,夢の中で花と花の間を駆け抜けるときのあそこの幅くらい)見つけづらい。しかし,店員さんは優しい雰囲気のおばあちゃんだし,パン(豆乳なんちゃらとブドウパン一口サイズ)もおいしかったのでぜひ江の島に行った際にはいってみてね
鎌倉高校付近
このあとが,大変だった。
歩き始めると汗がやばいし,風がすごい強いから寒くなるし,もう暑いの寒いのかわからなくなる。いやぁ,ほんとに風邪ひいたかと思った。とかいいつつ1時間歩きましたけど。
特に気になったのは,鎌倉高校前の駅の人の密集具合。たしかに,スラムダンクの舞台だから人が集まるのはわかる。それにしても,予想以上の人数であった。制服コスをしている若い女性の人もいるし(大半は中国の人か韓国だった感じ),全体的に車の通行の邪魔になっていたように見えた。
鎌倉高校のほうまでちょっとみにいくと,高校前でコスプレイヤーの人らしき人が5人くらいで写真を撮っていた。土日だからまだ良いかもしれないが,平日となると鎌倉高校の人も大変そうである。
その鎌倉高校前の踏切の手前あたりに,病院があって,見た目からすると廃病院なんじゃないか?っていうくらいの外装の状態。入口まで行ってみたら普通にやってましたね。カーテンがガラス越しにきれいに張られているのが全部屋確認できたので多分運営されているとは思ってましたけど。
病院とスラムダンクの聖地(ファンの人に怒られそう)の次は,人がいないところに行こうということで,海と反対に登っていくことにした。
最初は緩い傾斜で,サクッと登れたけど,上に進むと段々と自分が疲れていることに気づく。そして,汗と強風とのトリプルパンチ。
しかし,見える景色はほんとに良い。そして,各々の家を人が住んでいるのか,いないのか自己判断するのが面白かった。
電気のメーターが動いていなかったり,植木がボサボサだったりすると,別荘なのか空き家なのかという判断。窓が開いていたり,車があるってことや洗濯物があると人がいそうだと判断できる。さすがに見た家全部の観察事項をメモすることはしなかった。ちなみに,人がいなさそうな家に訪ねてほんとにいないか確認しようかというところまでは行きました。実際に行動はしておりませんのでご安心ください。
その中で,典型的な空き家のような建物の裏口にはごみが捨ててあって,空き家問題が垣間見えたような気がした。そこら一帯は,見たところ高級住宅街みたいなところなので空き家もそれなりの家だし,典型的なお父さんが重役そうな感じで,お母さんが専業主婦で息子さんは少し内向きな性格であろう家族も見かけました。映画「二重生活」の石坂一家みたいな。
(わからないひとは「二重生活」を見よう)
ということで,登ったり下りたりを繰り返すあまり疲れてしまった僕は気づくと七里ガ浜駅から江ノ電に乗っていました。(急な坂はすごい疲れるし,住宅街には自販機もないし何の店もない。小さい公園はあった)
江ノ電は,外から見たときと同じように,人でいっぱい。車内のエアコンは若干カビ臭い感じ。あぁ,こんなの乗ってたら家帰ったときに「おうちが一番!」って思っちゃうなと。
旅先が最高で帰りたくない!と思わせるのが,観光地の最大の目的なのに…ちょっとオーバーツーリズム的側面を確認した瞬間であった。
そんなことを隅に追いやってTwitterをしていると江の島駅に到着。
立ち乗りだったし,おじいちゃんなので着いたらすぐ待合室へ。座って5分ほど休憩していると,お子さんとお母さん,ご年配の夫婦が入ってきた。待合室にはガラス箱に入ったプラレールと昔の江ノ電の模型の一部があったので子供たちはそれに夢中になっていた。
江の島方面
時刻は15:00
まだ,ゲストハウスに行くには早い。
ちょっくら,江の島本土に上陸しようと重い腰を上げて歩き始めた。けどやっぱり,身体が重くて動きづらい。
江の島への道のりで橋を渡ることとなるのだが(多分300 mあるかないかくらいな),この橋が長い。疲れてるおじいちゃんにとっては試練の道。海風超強いし,砂浜の粗い粒子が飛んできて目に入ったり,日差しが強くて,気持ち,やる気ゲージが減少していく。
とか言ってたら,到着。
江の島神社へ向かうには,小町通りの小さいver.を通って(緩やかな坂)行くことになる。
これまた,人が多い。おじいちゃんにはきついんだ。
基本的には露店のような感じで,人の流れが止まりやすい…イライラポイント500
けど,その分しっかりと周りを見ることができる。ペットと一緒に入れるお店があったり,自販機に硬化の種類を記した張り紙があったりする。
特にびっくりしたのは「江の島ネコ募金」
これは,江の島に持ち込まれた捨て猫がこれ以上増えないための避妊手術や治療,薬代の募金を募るものらしい。
正直,江の島に入って江の島神社に行くだけでは猫を見ることはあまりない。江の島の住宅街のほうへ入っていくとネコがたくさん見られる。自分が見た限りでは,基本的に日向ぼっこしているネコばかりで,かなり人慣れしているように感じられた。
びっくりしたのは,ホテルの新築工事が行われていることだった。
江の島には,いくつかの宿泊施設などがあると思っていたが行くと分かる,ないやつやん。かなりお高めのホテルみたいなのはあったが,やはり,僕ら庶民向けのがないのは困ってしまう。ゲストハウスなんかに行けばかなりお安く済むのに,ホテルへ泊まるとなるとそれの倍以上かかってしまうこともざらであろう。特に学生目線であると,という感じである。
あと,いわずともおじいちゃんだったのでその日は江の島神社に参拝には行けませんでした。
ちなみに,住宅地の中で窓が開いていたお家の家の人は,介護ベッド付近でテレビをみるおじいちゃんでした。たったこれだけ見ただけでも江の島の住民の方は高齢化しているのかと偏見を持ってしまったので気をつけます。
16日の行程はこれにて終了。
あとは,ゲストハウスに行くのみ。
ゲストハウスへ
まぁゲストハウスに行ったのですが,少し早かったようで,ベッドの準備などがされていなかった。とりあえず近くの公園で座って待つことに。
公園の隣はアパートで,観光地と住宅地が重なっているのは目に見えて分かった。
この公園は,海へとつながる川の近くにあったのでかなり心地よかった。そして,日の光を浴びながらいつの間にか寝ていた。時々きこえるブランコで遊ぶ子供たちの声,観光に来ているであろう女子高生の甲高い声。あぁ,寝かせてくれ…(そんなには気にならなかった)
いつの間にか,17時の鐘が鳴っていて,そろそろゲストハウスに戻ることにした。
といったところで今回は長くなりそうなので,分けて書くことにします。
僕も書くのに疲れちゃったんで。
それでは次回に乞うご期待ということで。